あなたは毎日どんな化粧品を使って、どんなケアをされていますか?
そして、その化粧品をなぜ使うのかきちんと説明することができるでしょうか?

あなたが、化粧品を使う理由には、色々あると思います。友達に勧められたから、有名なブランドだから、雑誌に載っていたからなどなど…。

ただ、そんなおすすめしている雑誌、専門家の方たち自身、美容についてあまり知らないことがとても多いです。美容と科学は密接な関係にあるにもかかわらず、美容に詳しい人は科学を知らないことが多いし、また科学に詳しい人は美容知らないこともあります。

私は、そのことがとても残念でなりません。なぜなら科学を応用すれば、誰もが人生で最もきれいな肌を手に入れることができる、そう確信しているからです

「科学ってなんか難しそう…。」とお思いになる方もいるかもしれません。

しかし、ご安心ください。この記事では、科学が苦手な方でも理解していただけるよう、難しい理論や計算などは一切もりこんでおりません。安心して、読み進めていただければと思います

そして、今回は小じわについて探求していきたいと思います。
なぜこの化粧品を使っているのか?
正しいスキンケアはどういうものなのか?
ぜひ現在のご自身の方法と比べてみながら、読んでみてください!

顔の小じわが気になる…

「笑うとシワが増えるから、あまり笑わないようにしている…」
そんな女性が多いと、若い世代を中心に聞きます。確かに笑うとシワができやすいですよね。

でもそれは、同じ筋肉ばかり使っているからです。収縮部分が一緒だと、どうしても折り癖のようなものがついてしまい、真皮による溝のようなシワができてしまうのです。

「日焼けをしてはダメ、と言う母の教えに反抗したツケが…。挽回するのに35年もの歳月がかかってしまった。」

また、こんな方もおられました。『母は相当美容意識の高い人だったみたいで、紫外線を浴びなければ肌はいつまでも若く美しくいられるって、過去の経験上知っていました。だから私にも日焼けをしてはダメよと大真面目に言ってくれていました。

でも私は、日焼け大好き少女だったので、17から24歳まで母の教えを完全無視していました。少しでも日差しを求め、電車の中でも太陽の側に立っていたほどです。

それが24歳の秋、突然キメが荒くなりシミまでできてきました…。それからは徹底して紫外線を避けてケアに励み、そのシワを消すにも約35年もかかりました。』

ここまでは大げさかもしれませんが、もしかしたら共感される方も多くいられるかもしれません。

ただこのように、シワとは笑ったり、日焼けによったり、加齢などいろいろな原因があります。次章からは、その原因は具体的にどんな原因なのか、見ていきたいと思います。

顔の小じわができる原因は大きく2つ

①主な原因は、真皮のコラーゲン線維が減少して肌の弾力性がなくなること

目元の笑いじわが消えなくなってどきっとする。シワを自覚する第一歩ですね。小じわは乾燥によるものと思いがちですが多くはそうではありません。

真皮のコラーゲンが減って肌の弾力がなくなることがシワの第一原因。それを理解しないと、正しいシワのケアはできません。

コラーゲンと言う言葉は知っている方も多いでしょう。そう、コラーゲンは真皮にある丈夫なタンパク質の繊維で、肌の弾力を保っています。

ところが加齢でコラーゲンが減るため、シワができるのです。クッションが古くなると中のワタが弾力を失ってへこんだまま戻らなくなるのと同じで、皮膚もコラーゲンの弾力がなくなると、笑ったときのシワが戻らなくなって、そのまま残るのです。

つまりコラーゲンを増やして弾力を取り戻すことがシワのケアにつながるのです。このことは、次章の改善・対策で詳しく述べます。

②乾燥スパイラルでたかが小じわが大じわに!

もちろん、乾燥の原因によるものもあります。角質層の乾燥によって起こる小じわは、たっぷり保湿することで解消できます。

ただ、多くの方は真皮のハリと弾力をなくした真のしわほど深刻では無いから、ちょっと油断しがち。だからこそ小じわを放って置くと、深じわになると言う恐ろしい事実を知らなければなりません。

では、乾燥とはどうしてこんなにやっかいなのでしょうか?
空気が渇くと、まず真っ先に乾燥するのが角質層です。その情報は肌の内部に伝達され、角質層のダメージを補おうと、細胞を作っている基底層で未熟な細胞がどんどん生産されてしまいます。

そして、未熟な細胞でできた角質層は、バリア機能も未熟だから、さらに乾燥すると言う「乾燥スパイラル」に陥ってしまうのです。

しかも、乾燥スパイラルは表皮だけではなく、真皮にまで伝わり、はりや弾力の低下を招いてしまうことに…。また、エアコンで乾燥する夏は、冬より保湿の意識が低いので、シワになりやすいと言うからぜひ気をつけてください。

顔の小じわ改善対策16個

まずは基本のデイリーケアが大切。

①顔は水で洗うのが新常識!洗顔だけでもアフターバス

ぬるま湯で顔を洗うのが当たり前だと思われているこの行為が、実は肌を乾燥させていると言われています。お湯は、洗顔料を使わなくても皮脂を落とします。

そして、皮脂は肌を守っている最初の取手なので、皮脂がなくなると皮膚のバリア機能である細胞間物質が流出しやすくなってしまうのです。

だからこそ、クレンジングでも洗顔でも水を使ってください!真冬など水が冷たくて辛い時は、夏の水温程度の水で洗うほど徹底して欲しいのです。

バスルームで顔を洗うとき、水が体にかかるのが寒くて嫌なら、洗顔だけは湯上りに洗面室でするのもおすすめです。
でもそれは、冷たさ回避だけじゃなく、バスルームで肌を乾燥から守る意味もあります。バスルームは湿度が高く潤いを感じるけれど、温まって発汗することで、肌は脱水し皮脂も一緒に流れてしまいます。

もっと徹底するなら、メイクしたままお風呂に入り、入浴後にクレンジングと洗顔をしてください。メイクの皮膜があるだけで、お湯の脱脂作用から守る効果があります。もちろんオイリー肌ならぬるま湯洗いでも大丈夫です。しかし乾燥で逆に皮脂が多く分泌され、ニキビになってしまう方も多いです。

②皮脂は48時間戻らないから目元をゴシゴシ洗わない

一般的に、顔の皮膚の角質層は、食品保存用のラップフィルム位の差ぐらいです。
0.02ミリと言われていますが、目元の角質層はさらに薄くゆで卵の薄皮程度。まるで、ちょっと引っ張っただけで、きっと破れそうな薄さです。しかも、皮脂腺や汗腺が他の部位に比べて少ないため、目元は特別にデリケートだと言われています。

それだけに、目元を洗顔料でゴシゴシ洗ってしまうと、皮脂が戻るのに48時間もかかってしまうのです!

ですから、洗顔はTゾーンを中心に洗って、目元はさっと軽く洗うだけでも充分なのです。私たちは洗顔後、すぐに保湿剤を塗っているので、目元の乾燥に気づかないだけです。化粧品による保護膜よりも、自分の皮膚こそが、1番安全に自分の肌が守ってくれている存在です。最高の美容液&クリームである自分の皮膚を大切にしてください。

③洗顔料の美容成分にもこだわる

洗顔料に入っている成分は、主に洗浄成分と美容成分です。

美容成分に関して、これまで角質層の上層部までは入っていくけれど、皮膚の奥に、ましてや真皮にまでは入っていかないと言うのが定説でした。なぜなら洗顔料の美容成分が入っていくのなら、洗浄成分も入ってしまうのではないか?という論理です。

これは洗顔料だけの話ではなく、化粧品の美容成分でも同じことが言われ続けてきました。特殊な化学物質と共に入れない限り(cf.イオン導入)、角質層のバリア機能を超えて、浸透させることができないのではないかと‥。

しかし、角質層とは不思議なもので、バリア機能があるのに必要なものは取り入れて、不要なものは入れない取捨選択性があることが最近の調査でわかりました。

洗顔料の美容成分は、ナノ単位ではなくても、分子が小さくて濃度が高ければ真皮にまで入っていくのです。もちろん、洗浄成分は不要なものと判断され、入りません。

また、一方通行性があるのも角質層の特徴です。お風呂に長く入っていると指がふやけるけど、体内の水分は出ていきませんよね。また、肌は濡れているほど吸収が良くなるので、洗顔料は美容成分が1番入りやすいとも言えます。

さらに、真皮にまで到達するのは、洗顔料に限らず、分子が小さく濃度が高い美容成分であれば、肌に塗る化粧品でも同じです。化粧品は肌の奥にまでしっかり効くのです! つまり、洗顔料も、ただ汚れを落とせれば良いとは考えず、肌に効く成分の入ったものを選んでください。

④角質ケアは1ヵ月に1度だけ

不要な角質を落とすことで、表皮と真皮の境にある基底層に指令がいき、新しい細胞が生まれてきます。その細胞がどんどん姿を変えて、新陳代謝し最終的にまた角質層へ…。

だから代謝が悪くなり、古い角質がいつまでも残っていると、新しい細胞は生まれず、皮脂細胞全体の平均年齢が上がってしまうことになります。

スクラブ、ゴマージュ、ピーリング等の角質ケアコスメは簡単に入手でき、施術も各個人で可能です。しかし、つるつるになる快感からデイリーケアに組み込んでしまうと、肌のバリア機能を失ってしまうのです。

自分でする角質ケアでしたら、1ヵ月に1回で十分です。

そもそもなぜ角質があるかと言うと、紫外線等の外的刺激から肌を守るためです。だから夏に角質が厚くなるのも自然な防御反応です。洗顔だけでも自然に裂かれるべき角質を落とせるのですから、活性目的の角質ケアは月1程度に抑えてください。

⑤洗顔料はpHよりも脱脂力の強すぎないものを選ぶ

pHという言葉は聞いたことあるでしょうか?
化学用語で、酸性・中性・アルカリ性を数値で表すことができる単位のことです。

難しい用語はともかく、洗顔料とは弱酸性のものか弱アルカリ性のものに分かれます。石鹸とは、脂肪酸とアルカリの塩でできた洗顔料です。(弱アルカリ性ということです。)固形に限らずリキッドでもフォームでも、脂肪酸塩からできていれば、弱アルカリ性の石鹸です。

石鹸には軽いピーリング作用があり、洗い上がりはすっきりします。ただ、今はマイルドに仕上がる石鹸も多く、一概には言えません。しかし、石鹸カスであるスカムが肌の上に残りやすく、それがスキンケアの浸透を妨げると言うデメリットがあるのです。

逆にアミノ酸からできた弱酸性の洗剤洗顔料は、角質細胞を膨張させずに洗うので、しっとりとした感触が特徴です。アミノ酸系の成分はあまり肌に残らないが、少し残った場合、それが刺激になる場合もあります。

そうはいっても、弱酸性にしろ、弱アルカリ性にしろ、弱いレベルであれば、肌にはあまり影響しないというのが、定説です。pHにこだわるよりも、脱脂力の強すぎない洗顔料を選ぶのが大切でしょう。

⑥ボディーソープで顔を洗うのは、やめた方が無難

男性の方や、あまり美容に関心がない女性から質問が多いのがこの話題です。

そもそも、なぜボディーソープで顔を洗ってはいけないのか?同じ皮膚なのだから、ボディーソープで顔を洗っても良さそうですよね。

よく聞く回答としては、洗顔料に比べてボディーソープは脱脂力が強いものが多いので、やめるべき、というものです。ただ、体より顔の方が皮脂腺も多く、汚れやすいので、多少はさっぱりしたもので洗ってもいいんじゃない?と思う人もいるはずです。

顔と身体ではなにが違うのでしょうか?それは、『常に服を着てガードされているボディーに比べて、常に外気にさらされている顔は、適度な皮脂と言うガードがなければいけない』、という点です。

また、商品としてのグレードも、洗顔料よりボディーソープの方が低い場合が多いです。ボディーものには、あまりお金をかけない傾向が日本人にはあるからでしょう。

やはり顔は洗顔料で洗うのがベスト。

⑦化粧水でうるおいの道筋を作り、次の化粧品を早めに

美容液は美白やリフトアップなど機能的な成分がメインです。乳液はうるおいに加え、油分も含みます。

それに対して、化粧水はヒアルロン酸などの保湿剤からなり、水分を純粋に与えるのが役目の1つです。それだけでなく、化粧水のうるおいが道筋になり、次につけるスキンケアの浸透も高まってくるわけです。

そう、化粧水とは、まさに『潤いの呼び水』と言えるでしょう。

最近、1つの化粧品が浸透するまで、3分くらい待ってから次の化粧品を塗るというテクがネットなどで広まっています。もちろんそれはある程度保湿に関しては大切なことなのですが、化粧水に関してはなじましたら、せっかくの道筋が蒸発する前に、すぐ次の化粧品を塗っていきましょう。

⑧美容液は基本的に乳液の前につける

化粧品の中でも欠かせないのは美容液です。なぜなら、同じスキンケアラインの中でも、美容液に一番有効成分が入っているからです。

化粧水には保湿効果、乳液には細胞間脂質であるセラミドなど油分を補う効果が必要です。その分、美容液には美白やリンクル(シワ)など、機能的な成分を濃縮できるのです。だから美容液には薬が効く医薬部外品となっているものが多いのです。

シワやたるみなど、肌の悩みを化粧品でケアする場合、化粧水や乳液以外に、やはり美容液は欠かせない存在だといえます。また、美容液と言えば水溶性のジェル系がメインです。これを乳液やクリームの後につけてしまうと、油分にはじかれ浸透していかないので注意が必要です。

ただ、乳液状やクリーム状の油溶性美容液もあります。油分に溶ける性質の美容液なら、乳液やクリームの後に付けるタイプもあるということです。どんなタイミングで使うかはやはり取扱説明書をきちんと読んで、手順通りに使う方が効果的です。

⑨しわの原因となる紫外線に気をつける

統計的に言うと25歳くらいから小じわで悩む人が増えるといます。乾燥小じわというのは、表皮の1番上にある角質層が乾燥するためにできます。この程度なら保湿効果のある化粧品で簡単にケアが可能です。

しかし、真のシワになると、保湿化粧品のみで簡単にケアすることはできません。真のシワというのは、前にもご紹介しましたが表皮の下にある真皮のコラーゲンやエラスチンが、紫外線によって破壊され、弾力を失い、なかなか元に戻ることができなるためにできてしまうシワです。

漁師や畑仕事など、屋外で長く働いてきた人たちに、刻まれたような深いシワがあるのはそのためです。

だから、シワを作らないためには、紫外線をカットするのが最善の方法でしょう。それも、夏だけでなく1年中です。冬の紫外線も甘くみてはいけません。UVカット剤もデイリーケアのコスメであると、肝に銘じてください。

また、たるみの原因も基本的にはしわと同じです。ただ違うのは、脂肪の多い部分に現れること。真皮の下にある脂肪も、コラーゲンやエラスチンによって支えられているのです。

つまり、表皮と皮下組織である脂肪を、皮下組織が支えていると言うことになる。真皮が衰えると、支える力が弱まって、顔は下垂してしまう。だから、たるみを感じる場所は、目の下や頬、フェイスラインなど脂肪の多い部分に目立つのです。

⑩紫外線対策を日焼け止めだけに頼るのは危険

先程も言ったように、紫外線対策と言うと真っ先に思い浮かぶのは日焼け止めでしょう。日焼け止めを塗れば日焼けしないし、塗らなければ日焼けするというのが一般的な認識のようですが、そう簡単なものではありません。

日焼け止めにかかれているSPF数値にそのトリックがあります。SPFの数値について、まずは正確な知識を持っていただきます。SPFとは“Sun Protection Factor(紫外線防御指数)”の略で、何も塗らない時と比べて、日焼けするまでの時間を何倍に伸ばせるかを示す数値です。つまりSPF 2であれば、日焼けするまでの時間を単純に約2倍に伸ばせると言う計算です。

ところがここで1つ、注意点があります。SPFの数値は、1平方センチメートルの皮膚に対して2ミリグラムの日焼け止めを塗ったときの効果として測定されています。塗る量がそれより少なければ効果は、当然下がり、塗る量が半分になると効果は、実際には約4分の1まで下がります。

顔全体に規定通りに塗るとすると、500円玉程度の量の日焼け止めが必要になるのです。平均的に女性はこの3分の1から4分の1程度しか塗ってないと言われ、それでは効果は10分の1以下に下がってしまうのです。

規定通りになったとしても、2時間おきに塗り直さないと効果が下がっていきます。しかし500円玉大の量を2時間おきに塗るなど、現実的ではありません。SPF数値の高いものを見ることだけで紫外線対策が万全だと思うのはこういう理由で間違いなのです。

それではどうすれば良いのでしょうか?
結論から言うと、顔にはパウダーファンデーションを塗ることが1番のオススメです。

パウダーファンデーションの粉は紫外線を跳ね返す作用があるので、きちんと塗ればこれだけで充分な紫外線対策になります。最近のパウダーファンデーションは水に強いので、汗をかいてもこすらずハンカチで抑えるようにすれば、効果は下がりません。

日差しが強い所に出るときは、厚塗りをすればいいのです。特にゴルフなどかなりの日焼けが予想される場合は、見た目は悪くてもひたすら祭りに厚塗りにしていけば、きちんと紫外線を防ぐことができます。

ボディーに関しては衣類でガードするのが1番です。ジャケット、UV手袋、ストールなのできちんと覆うことが最強のUV大対策です。特にデコルテや肩、手などのシミは、できてしまうと意外に気になるものです。ボディーの方が皮膚が厚いため、一旦シミができてしまうと、レーザー治療などをしても顔よりも取りにくいと言う厄介な現実があります。結婚式の前などになって、肩や背中を出すため、慌ててシミ・シワ治療に走る人が多いのですが、一朝一夕に取れるものではないので、日ごろから気をつけてください。

でも「顔は厚塗り、体も完全防備では、暑苦しいしおしゃれじゃない」と、思う人も多いでしょう。そこから先はご本人の価値観の問題です。よく紫外線対策はどこまですべきかと質問されますが、シワ・シミはできてはいけないと言うものではないので、誰もが紫外線対策を万全にすべきだと言うものでもありません。

水疱ができるほどの日焼けを繰り返したり、スポーツで年中真っ黒になるほど焼いてしまったりすれば皮膚がんの発症リスクが高くなりますが、日常生活の紫外線は、美容的には問題でも医学的には問題では無いのです。

将来のシワ・シミを防ぐことが大事か、今のおしゃれが大事か。ご自身の価値観で考えてみてください。

⑪額のシワは刻まれるととれにくいので、より注意する

額の横ジワがくっきりとして消えなくなってくると、気になるものですよね。額の横シワは、目立つ人と目立たない人の差が激しいようです。

予防としてはまず、紫外線対策でしょう。
先程も説明したとおり、パウダーファンデーションが最も紫外線カットに有効なので、まずは活用してください。額は皮脂が多くファンデーションが崩れやすいので、まめにあぶらとり紙で皮脂をとってパウダーを重ねていきましょう。さらに、シワ対策と皮脂対策を重ねて、ビタミンC誘導体配合の化粧水も使ってください。

額の皮膚はコラーゲン繊維が密で、その繊維の束が表情の動きでよれてしまうこともシワの原因です。カーペットを繰り返し折りたたむと、シワの部分の線が薄くなって周りの部分と段差がついてしまいますが、額のシワはそれに近い状態です。

繊維がよれないためにマッサージも取り入れていきましょう。手で行っていいですが、強く引っ張ったりはしないように。美容液などをつけて、指先で円を描くように慣れていきましょう。超音波マッサージ機を当てるのも有効です。額のシワは頑固なので、美容皮膚科の治療でもなかなか簡単には消せません。

⑫自分の肌に合う化粧品を選ぶ

「私は肌が敏感なので、どんな化粧品を使ったらいいか自分でもわかりません。何を使えばいいでしょう?」という質問を、よく患者さんから受けます。

しかし何を使えば安全かということは、皮膚科医にもわからないのです。それは使ってみて判断するしかありません。

当然個々の肌は違いますし、化粧品の成分も様々です。敏感肌用の化粧品もありますが、商品によって内容に幅もあります。よって、肌と化粧品のマッチングはやってみないとわからないというのが実際です。

また、そもそも”化粧品かぶれ”とは何でしょうか。
忘れていけないのは、化粧品は化学物質だということです。肌に化粧品をつけたときに、肌の上で起こっている事は紛れもない化学反応です。かぶれるかどうか、また効果があるかどうかと言うことも全て化学的に考えないといけません。

科学的に言うと化粧品かぶれは、含まれている何かの成分に反応することです。何に反応するかは人によって違うので、使ってみないとわかりません。かぶれの原因となるのは悪い成分や強い成分と言うわけではなく、どんな物質でも、人によってはかぶれます。

そばアレルギーの人がそばの入ったものを食べるとじんましんを起こしたりしますが、アレルギーでない人には無害であり、そばが悪い食べ物とは言えません。それと同じで、かぶれの原因になったからといって、その物質が悪い物質とは言えないし、かぶれた化粧品がひどいとか悪い化粧品だとか言うわけではありません。

かぶれにくい化粧品を選ぶ目安を挙げるとしたら、それは成分が少ないものです。含まれる成分の種類が多いほど、その中の何かにかぶれてしまう可能性は高くなるからです。成分表示を見て、そこにある成分の数が少ないものを選ぶと比較的安全です。また意外なことかもしれませんが、植物エキスを含むものはかぶれやすい傾向があります。

植物エキスは化学構造が複雑だからで、それはオーガニックのものでも同じです。敏感肌の人は、植物性をうたうものや成分表示上に植物エキスがたくさん書かれてあるものは避けたほうがいいかもしれません。

⑬法令線・マリオネットラインは化粧品より美顔器のケアがおすすめ

頬がたるんで下がってくると、口の両側に法令線というシワができます。法令とは文字通り「法の道」を指しますが、人の道というような意味で使われます。歩き方がまっすぐでないと体が歪み、顔にも歪みが現れくる…。つまり、顔の縦ジワは体の歪みを反映していると言う、東洋的な考えに基づく名称なのです。

法令線は厳密にいうと、シワというよりもたるみです。
頬全体を支えている皮膚やその内側の組織が加齢でたるんで、頬の脂肪などを支えきれなくなって下がってくるのです。よって法令線の部分だけにシワのケアをしてもあまり効果的とは言えません。

お気に入りの薄手のバックに重たいものを詰め込みすぎて、下垂してシワが入ったとします。法令線はそれに似ています。中の脂肪の重みを支えきれなくなって皮膚が垂れ下がり、シワができるのです。

口角より下にできた縦の線をマリオネットラインといいますが、これも法令線と同様で、頬のたるみによってできた線です。これらを改善するためには、頬全体をリフトアップすることが必要です。

今回はシワについてなので、詳しくはまたの機会にいたしますが、化粧品だけではその深さまで到達できないので、美顔器を使ったケアがおすすめです。

⑭洗いすぎに注意する

上記で書いてきたように、シワの原因は皮膚の乾燥からくるものもあります。その乾燥の原因が「現代人のいきすぎた清潔志向」が発端であるという説もあるのです!

よくテレビや雑誌で常に「清潔」が叫ばれていますよね。アトピー性皮膚炎の予防もまずは清潔、ニキビも汗も虫刺されも、対策としてはまずは皮膚を清潔に、と言う具合に、清潔と言う事は毎回登場してきます。

もちろん不潔にして良いことは何もありません。ただし、今の日本で、病気になるほど皮膚を不潔にしている人などまずいないのです。

ほとんどの人が毎日入浴して石鹸で体を洗っています。それでも皮膚トラブルに悩む人は「まずは清潔に」と言われると、『まだ洗い足りないのかしら』と思ってさらに洗ってしまう人が多いのです。

実際には、1日1回石鹸で全身を洗うだけでも洗い過ぎになります。普通に3食食べているだけでカロリーの取りすぎになる人が多いのと同じです。

洗いすぎるということは、実は肌を不潔にします。肌の表面は皮脂膜で覆われていて、その皮脂膜が抗菌活性を持っており、悪玉菌の繁殖を抑えているのです。人間の皮膚は、皮脂とそこに住む善玉菌で覆われています。それ洗ってとりすぎると、善玉菌の住むところがなくなるために悪玉菌が繁殖し、不潔になるのです。

つまりむやみに洗えば、清潔になるというわけではありません。皮膚は生きているのですから、部屋の掃除とは訳が違います。洗いすぎれば肌は乾燥し、善玉菌を失しなって悪玉菌が繁殖し、干潟のようにひび割れた角質の隙間からさらにほこりや菌が侵入してしまいます。

人間の体は、角質とそれを覆う皮脂幕で構成された、わずか20ミクロンと言う奇跡のような薄い角質で守られています。それを石鹸で毎日ゴシゴシあれば、奇跡のバリア機能も当然破壊されます。

お風呂で体を洗いすぎて乾燥肌になる、メイク落としを入念にやりすぎて肌が敏感になって荒れる、何か触るたびに手を洗って、洗いすぎで手荒れを起こしてかえって不衛生になる…。そういう方が毎日続々と皮膚科を受診しています。

繰り返しますか肌は生きています。汚れた鍋を洗うように洗ってはいけません。肌の仕組みを知り、節度を持って扱うことができるのか乾燥から守るコツです。

⑮コラーゲンを増やして、力を取り戻す

15番目は、毎日のケアというより、スペシャルケアの内容になります。

先ほどから何度もご紹介しているように、シワの主な原因は真皮のコラーゲンが減って肌の弾力がなくなることからでした。

そこで、コラーゲンを増やすことで弾力を取り戻すことが、シワのケアにつながるのです。

コラーゲンを増やす成分として、レチノールやビタミンC誘導体などがあります。これらは化粧品に配合されているので、それらを日々のスキンケアに取り入れると良いでしょう。例えばレチノール配合の目元用美容液、ビタミンC誘導体配合の化粧水などがお勧めです。

シワは乾燥だと思い込んで、クリームを塗りこんで保湿しようとする人がいますが、それではシワは改善されないでしょう。シワは一見干し椎茸のように、水でふやかせば伸びそうに思えてしまいますが、肌のシワは乾物とは違います。

どちらかと言うと、靴の履きじわに近いものです。同じところが繰り返し折りたたまれることで、繊維が傷んで、戻らなくなるのです。

ただし、化粧品のケアだけで、できてしまったシワが消えるところまではなかなか望めません。シワの進行を遅らせるものと心得てください。

できた目元のシワをどうしても治したい場合、専門の病院でポツリヌス注射やレーザー治療なのが必要でしょう。

⑯顔の小じわに効く医薬品を取り入れる

顔の小じわに効く医薬品をご紹介します。

女性の肌と身体は、女性ホルモンによる影響を大きく受けるという特徴があります。それによって、生理周期で微妙な変化が起こったり、また初潮から閉経まで、そしてその後へとライフステージそれぞれのゆっくりとした大きな変化も描きます。

40歳を過ぎた頃から女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量は徐々に減ってきます。エストロゲンが減ると、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の構成も減るので、たるみやシワが顕著になると言われています。

真皮を元気にするにはビタミンCやB群、レチノールやポリフェノール等の抗酸化成分が有効です。

そこで、現在では体内から不足した分をある程度摂取してしまおうという医薬品も販売されています。年齢に合った女性特有の変化を受けとめ、段階に合わせたスキンケアや食事を取り入れ、なるべくトラブルを未然に防ぐこともとても大事です。

顔の小じわに効く医薬品『ロスミンローヤル(第3類医薬品)』の詳細はこちらをクリックしてください。

参考までに、次の表を見てください。これは、ロスミンローヤルが過去に行った臨床試験の結果になります。

【表1】肌状態のアンケート評価の推移(n=20)

項目服用前服用8週後変化量有意差
目尻のシワ3.2 ± 1.3 4.2 ± 2.0 1.1 ± 1.20.005386**
ほうれい線2.7 ± 1.43.7 ± 1.91.0 ± 1.30.003346**
ハリ・弾力3.1 ± 1.64.6 ± 2.41.5 ± 1.80.000982**
たるみ2.8 ± 1.83.9 ± 2.11.1 ± 1.70.007630**
保湿2.6 ± 1.84.6 ± 2.42.0 ± 2.10.000654**
くすみ・明るさ2.5 ± 1.54.5 ± 2.22.0 ± 1.80.000438**
シミ2.5 ± 1.74.3 ± 2.41.8 ± 2.00.000982**
化粧のり3.3 ± 1.84.8 ± 2.01.5 ± 1.60.000438**

単位:点
平均値±標準偏差
**p<0.01, *p<0.05 vs. 試験品服用前(Wilxoconの符号付順位検定)

目じりのしわから、法令線・はり・たるみ・保湿など、いずれも8週間の服用後、評価スコアが改善されていることがご覧いただけます。(有意差p<0.05以下の数値が統計学的に有意な結果とされています。)

昨今は、「〇〇スキンケア」・「○○ダイエット」など無数の美容法がテレビや雑誌、ネットなどで話題になり、流行になっては消えていきます。

なぜ消えていくのか?

それはその大半が科学的根拠もなく、実行している側も納得していないからです。上記のようなしっかりとした、科学的根拠のある薬、化粧品を使用してみてください。

また、化粧品は試したけどなかなか成果が見られない…、皮膚の表面だけでなく体内から改善していきたい。そんな悩みを抱える女性もとても多いと聞きます。そんな方は、飲み薬も試してみるのもいいかもしれません。

顔の小じわに効く医薬品『ロスミンローヤル(第3類医薬品)』の詳細はこちらです。

まとめ

正しいスキンケアといってもこれが正しいと言う定義はありません。ですが間違ったスキンケアというものは多く存在します。

そういった意味で、間違ったスキンケアをしないことが正しいスキンケアと言えるのかもしれません。間違ったスキンケアをやってしまいがちな人は根拠のない美容法を取り入れる、安易に他者の勧めを信じしてしまう傾向にあります。

間違ったスキンケアを行わないためには、まず世間でささやかれている噂が本当なのかを疑う必要があります。

美容という分野は、女性なら年齢など関係なく興味を持ち、「キレイになるためなら」と、多額のお金をつぎ込んでしまいやすい分野でもあります。

ここまで読んでいただいた読者の方にはスキンケアの正しい知識を持って、安易に騙されないようにしていただきたい、そう願ってやみません。